ま"’s blog

電子工作の部屋?

部品レイアウトや配線を決めるのにCADを使う

私は回路図書くのにフリーソフトKiCADというものを使用しています。Macでも使えて便利です。シンボルとかにμ(マイクロ)とかΩ(オーム)などのマルチバイト文字が使えないのが難点ですが、フリーな割には機能が本格的です。
PCBエディタという基板設計のツールまであって、そのデータを基板屋さんに渡せばプリント基板を作ってもらえそうです。
私の作るものは一点ものなので、プリント基板ではなくユニバーサル基板の方が向いているのですが、部品の配置を決めるのにこのPCBエディタを良く使います。なぜかというと:

  • ギリギリのサイズの基板にすると、配置がいい加減だと失敗する。
  • 配線の距離を短くしようとすると占有サイズが大きくなり、サイズを小さくしようとすると配線が複雑になってしまう悪循環が生じる。
  • 制作時にどことどこを結ぶかを回路図で辿っていくとミスを生じやすいので、あらかじめ基板上で配線も決めておくと製作時に楽ができる。
  • 設計した回路に従ってPCBエディタがラインをガイドしてくれるので、間違いにくい。

といった利点があるからです。まぁ頭の中でサクッとイメージできる
モバイルバッテリーの実容量を測ってみる - ま"’s blog
みたいな簡単な回路図なら、CADなんかは必要ないですけどね。
今日は先日公開した記事の
温湿度計の自作 - ま"’s blog
の回路の配置・配線を決めていました。

部品レイアウトと配線を決めてみた

想定している基板は4cm×6cmの両面スルーホールユニバーサル基板 4*6: パーツ一般 秋月電子通商-電子部品・ネット通販です。中華製だけあって、安くてチープです。AからTまでの配列表示が裏表で逆になってるとか笑えます。
多層基板じゃないんだけど、名前付きネット(SCLとかSDAなど)をレイヤーに割り当てて、配線の色も変えてみました。実際にも銅箔ではなく絶縁皮膜付き線材で配線するのですから、交差配線できるわけですからね。
今回も基板サイズをギリギリにしたので、ICソケットの中に抵抗を入れたり、LCDの裏に部品を配置したりと、立体配置となっています。
「誰だよ、一片がチップサイズピッタリの基板なんて選んだやつは!! > 俺だよ(とほほ)」
配置/配線をCADで設計しておく事で、製作時に悩まなくて済むのでお酒を飲みながらでもなんとか作れます。CADなので、見たいレイヤーだけ表示させることも、裏から見た図を表示させることも簡単な操作でできます。